こんにちは、4回生福元です。今回はインカレトラックの報告をさせて頂きます。

 会場は伊豆ベロドローム、半年ぶりの会場です。調子は2日前から現地入りしていたため入念に調整しました。試合までは試走はできなかったため、主に機材と、去年と同様にサポートとして頂いた青山さんからマッサージと鍼治療を受けました。

 

 試合当日は疲労や不調も無く到着。スプリント予選はいつもとは違い最初の種目ではなく15時からでした。代わって団抜き予選が最初の種目となったため、ベロドローム全体の雰囲気はより緊密なものに感じました。

 朝の試走では周りの選手が多く、時間も短いためバンクの感覚は掴めたかわかりませんでした。

 アップはいつも以上に慎重に行いました。青山さんのマッサージと自身のストレッチ、ローラーで筋肉を柔らかく・疲れなく・温かい状態で仕上げることができました。

 スプリント予選の順番は真ん中よりちょっと手前、周りの選手を見るわけでもなく一人集中。自分の番になるとバンクに上がって加速加速、緊張するもかけ下ろしてそのままゴール。タイムは11.609、正直ゾッとした。

 一昨年のインカレのスプリントを見て毎日毎日寝る前にはベロドロームでスプリント対戦する自分を想像して絶対この舞台で戦うぞとトラックに注ぎ込んできた結果がコレ、全力で挑んだものの自分を、みんなを裏切る最低の結果だったと思う。走り終わって自分に対してこの上なく怒りが湧いた。その後、悔しくて悔しくて堪らなくなった。自分がベロドロームでいきなり100点の走りができるようなセンスが無いのはわかってた。現地入りして試走できなかったという一昨年のミスを繰り返した自分が許せなかった。

 

 この日の試合はこれで終了し、次の日は朝一にチームスプリントで自分は3走。身体に疲労も無く、青山さんのケアが良く効いていた。

 アップは先日よりもコンパクトに。試走で温めた脚を疲れないように維持しそのまま時間に。

 緊張はかなりのものだったけれど集中は限り無く高まっていたことでタイミングをピッタリに合わせられるようになっていた。スタートのピーがなるも西田のクリートが外れて再発走に。

 再発走で集中が落ちることなくピッタリのスタートを決めるも西田が一瞬視界から切れて焦ってしまい、減速しコーナーを出る前に合わせるもストレートで伸びる西田に置いて行かれてしまった。そのままジワジワ詰めてスリップに入るまで近づいてそのまま自分の番ではとにかく維持することをイメージしてもがいてゴール。タイムは51.234、目標の49秒台には届かなかった。

 そして最終日、この日は1kmタイムトライアル。最初にトラックで始めた種目を最後のインカレ最後の日に行うことに。目標は1.07.500、先輩である小西さんを超えて関大記録を残すこと。脚は最高の状態であったと感じた。

 スタートは今まででも最高でトップスピードは今までになく良かった。しかしコーナーの度にGに耐えられずフォームが少しずつ崩れてしまい真っすぐ走ることができなかった。結果は1.09.920と自己ベストとほとんど同じの結果。タイムとしてはもう少し出せたのかもしれないけれど現時点でベロドで出せる結果を出せたと思う。

 自分は大学から自転車競技を始めてたくさんの人と出会ってたくさんのことを知ることができ、そしてそれを通して自分自身をより良い方向へ変えることができたと心から感じています。だからこそ少しでも良い結果をと思いインカレに望みましたが結果は惨敗であったと思います。インカレが終わりこの悔しさは真綿で首を絞めるように実感が深まっていると感じます。

 また、インカレではチームのみんなが全力でサポートをしてくれて、だからこそ自分の全力をぶつけることができた。こうやって誰かのために全力を尽くすということは決して簡単なことではなくそういうことができるチーム、仲間に自分は恵まれたんだと思います。ありがとう。

 

 このような気持ちになるのは自分の走りが自分だけのものではなく、チームやスポンサーの方々のような応援してくださる人達がいるからこそだと思います。また、そのような期待を背負って結果を出せなかったことへの申し訳無さと共に期待を背負う場に立ち、身を持って責任というものを知り、自分を成長させてくれたことへ感謝の気持ちでいっぱいです。そして自分の走りや悔しさの気持ちを忘れず、少しでも後輩のみんなに伝えて今度こそインカレという舞台で戦えるように引退までの間少しでも貢献したいと思います。

 

 来年からは自分は社会に出て、自転車競技とは異なる舞台で戦い、生きていくことになります。ですが、ここで得た経験や悔しさは自分を支え、より強く前を向いて生きていくことができると確信しています。

 話は変わりますが、自分は国体のメンバーに選ばれました。大阪府代表として戦えるようにここでの経験を忘れず、今度こそ結果をもって責任を全うしようと思います。インカレは終わりましたが僕の競技生活はもうちょっとだけ続きます。あと少しですが応援よろしくお願いします。

 

 

 

ー4回生 福元啓太ー