こんにちは、三回生の岸本です。
9月2日、僕たちの集大成を見せる場、インカレロードレースが開催されました。
僕は三年生にして初インカレ。
一年生の秋を振り返ってみると考えていたことは、二年生で初インカレロードを経験し、今年は二度目のインカレで他にも全学ロードも経験済みの、まあまあ経験豊富な選手。
予定とは大きく遅れをとっていて、なかなかうまく行かないもんやなーと思いながら今年はなんとか7月の大会で滑り込み昇格し、念願のインカレロードレース出場が決まりました。
今年のインカレロードはクラス2が6人いるこのチームですが、出場するのは3人。
2人はトラック専門選手、もう1人は怪我で3人に。
4回生のエース久保田さんと、一回生だけど僕よりはるかに経験豊富な頼もしい後輩の島津、僕でした。
他にもクラス3ですが、登りが僕より速い、中西や熊谷がいる中、出場メンバーがこの3人で良かったと思ってもらえるように走ることが、僕の義務だと思っていました。
出場メンバーの中での強さ序列はナンバー3。
いい順位は久保田さんが取ってくれると信じていたので、僕にできることは目立つ走りをする。積極的に動くことだと思っていました。
(余談)
大会1週間前、監督の家にお邪魔したとき、どーゆー走りがしたい?と聞かれ、「逃げます。」と言うと、監督も「俺もそれが良いと思うよ」と言って下さり、「第一便に乗れなくても、自分が集団より速く走り、逃げに追いつく速さで漕げる時間は知っとくと良い。 クラス2の選手が、集団の前に出る頃には、第一便の逃げがすでに発生している可能性はあるから。」
などと、他にも沢山助言をいただき、
こっそりワットバイクそのシュミレーションをしたりしました。
前日の昼に現地入りし早速試走。
昨年も試走をしましたが、今年はコースが一部変更となったことでもう一度試走。
この日はミーティングも早く済ませ早く寝て、しっかり8時間半睡眠。
前日まで朝食が緊張で喉を通りにくかったのになぜかこの日は食欲もあり、すんなり喉を通りました。
よかった。
サポート組が先発で会場の設営をしてくれたので、選手は到着すると、そのままノーストレスで検車、アップをすることができました。前日から色んな人が僕たちのために準備をしてくれて、本当に感謝です。
そして、前置きが長くなりましたが、レース本番。
13.4km×13周 174.2km
じわじわ脚の削られるコース。
サポートが場所取りをしてくれていたおかげで、良い位置でチームメイトが横にいる自分にとってはこの上ない場所からスタート。
半周ほどパレード走行をした後、アクチュアルスタート。
後輩の島津はこのパレード走行でうまく前まで上がっていて流石やなーと思った。
自分は逃げをしようと考えていたので、ポジションを上げようとするがなかなか前に上がれない。
ペースが早い上に集団の密度が、体験したことのないものだった。
そんなこんなしているうちに前方ではアタックする選手が見える。
第一便には乗ることは出来ず、集団中盤のまま二周目、新コースに突入。
ここで地獄を見る。
ペースの早い集団は新コースの細い道に入り一列棒状のまま登りへ。
完全に集団がばらけて、僕は焦って前に上がるべくフルもがき。このフルもがき、後になって脚に効いてくることになります。
なんとか集団に追いつきそのまま踏み続け徐々に前に上がろうと動いていきました。
今回の自分のすべき走りは積極的な走りをすることと決めていたのと、二周目のことで前に上がることで頭がいっぱいでした。
四周目の下りで少し無理をして前に出たとき、アクシデントが。
コーナーでインに入りすぎ、アスファルトと田んぼの境の段差に自転車が跳ね、同時にシフトをいじったせいで、チェーンがイン側に落ち、乗りながらガチャガチャいじりましたが直らず、一旦降りてチェーンを直すことに。
この出来事で、集団と10秒ほど差がつき、「終わった。」と思いました。
幸い、集団のペースが速くなく千切れていた選手と回して集団に戻る。
しかしこの先また細い道に入るので、流石に最後尾はヤバイので中盤まで隙間をぬって上がる。この時には徐々に上がるスキルも少しつき、インターバル区間までには中盤まで上がりクリア。
つぎは脹ら脛が攣って来たので2run摂取!
もう手遅れかと思いましたが、6周目あたりで気がつくと攣りがなおっている!
よし!これはいける!と思いつつ、次脚が攣ったらもうおそらくダメだろうと思っていました。
6周目完了し、7周目に入る手前の登り、ここできつくなって集団の後方まで下がってしまう。
下りでなんとか集団に着くがインターバル区間の登りで二度目の脚のつり。
四頭筋と脹ら脛が攣って全くこげない。
集団から置いていかれ、残り半周まで集団にいたのに、一気に集団から五分遅れてしまい。8周目のスタートフィニッシュ地点で降ろされました。
レースで泣く奴の意味が分からんと思っていましたが、この時はその気持ちが分かりました。悔しかった。
レース後は落ち着くまで関大のピットでゆっくりしてから監督とobさんが応援しているところで、レースのことを島津、監督を話し、久保田さんの応援。
一番一緒に練習してきた先輩のラストレース。
いつも合宿でも想像していた1つ上の走りをする先輩。
今回もやってくれるだろうと信じて、応援。
スタート地点では先頭集団からドロップして選手がゼッケン番号でアナウンスされ、その度に久保田さんはまだ残っている!よし!
残り二周の時点で先頭集団は18人程度でポイント圏内。
そのままの集団で、手に汗握る中、関大のエース久保田さんは12位。
176人エントリーの完走できたのは32人のさらにポイント圏内20の中の12位、
こんなに最高な感動したレースは初めて。
2年前谷さんが14位の時もすごく感動したけどそれ以上だった。
本当に感謝しかなかったです。
今年のインカレの最後の最後に関大に結果を持ってきてくれた先輩。
ありがとうございました!
そしてこのインカレをもって世代交代、今度は僕達3回生がこのレース班を導いていく立場になりました。
来年はもっと!という気持ちが湧き上がってきました。
今回はサポートしてくれた皆様、応援に来てくれた方々、ありがとうございました!
ー3回生 岸本 啓杜ー