こんにちは!3回生の熊谷です。今回は先週の土日に開催された白馬クリテリウムのレースレポートです。今年のインカレまでの最後のチャンスだったので、必ず昇格すると心に決めて挑んできました。

1日目

会場には当日入りしました。運転はみんなで代わる代わるしたので、フレッシュな状態で到着することが出来ました。天候は晴れで、当時の予想より気温が高くてむしろ暑い位でした。時間的にも余裕があったのでリラックス出来ました。

コースはそこまで難易度は高くない感じでした。ただ道が荒れていたり、コーナー途中で砂が浮いているので落車には注意しないといけないなと考えました。試走をしっかり出来たので、コースに関しての不安は少なかったです。

自分は4つある組の中で最後の出走でした。時間に余裕があるので、音楽を聞きながらアップも入念に出来ました。朝は珍しく緊張していなかったのですが、スタートが近づくにつれて緊張が自分を襲いました。緊張するとかなり身体が固くなるタイプなので、これはアカンと思うと余計に緊張して負のスパイラルに入りそうになりました。しかし、周りのみんなの雰囲気が良くて大分楽になりました。二宮や岡田の出すあの雰囲気は思わず和みます笑。

スタートは最後尾。スタート前に岸本がもしかしたら昇格かもと聞いて、このままこの波に乗ろう!と意気込んでスタート。この意気込みが緊張を招いて、腕が明らかに固い。ヤバい!と思ったがコーナーを2つクリアする頃には解けました。良いぞと思って徐々に位置を上げようと考える。

足を使うのが嫌なので、コーナーを使って前に位置を上げる。みんなコーナー前にすごいスピードを落とすおかげで、インを突いたりアウトから回ったりして簡単に前に上げれました。良い感じや!と少し調子が上がってくる。

前に位置を上げてからはローテーションにも自然と加わる。ここが1日目のダメな部分。飛び出そうとする選手が多数いて、それを全て潰しにかかる。広島で学んだはずなのに、冷静さを欠いていた。足が余裕なだけに、使ってしまう。どんどん自分で動いてペースを上げて、逃げようとする選手に合わせて飛びつく。ただの無駄足を使っただけのレースとなりました。

あれだけ動いていたのに、最後の最後の周で後方に位置を下げてしまい、全くもがけずにゴール。1日目は最悪なレース展開となりました。後から考えると、気持ちの焦りからあんな走りをしてしまいました。翌日は頭を使って、今までの経験を意識してクレバーに走ろうと決めました。

そんな中で岸本が昇格確定の朗報が!!素直に同回生が結果を残して嬉しい!!これは関大に波が来てると感じました。自分も明日こそは!と気合も入りました!

宿は雪国特有のクーラーがない!暑がりの自分は寝るときにはクーラーのある部屋に移って快適に過ごすことが出来ました。

2日目

懸念されていた台風の影響はなく、予定通りレースが開催されました。ホッとしました。今日は絶対上がるぞ!と思いながら朝食を採りました。

会場入りすると、間もなくして雨が降り出してたちまち本降りとなりました。これは落車祭りになるなと覚悟しました。レースは20分+3周のロードレース。これならいけると考えていました。

スタートが最後尾でも大丈夫なことが昨日に分かったので、ギリギリまでアップしました。かなり緊張していましたが、音楽を聞いてアップしている内に大分ほぐれました。自分のスタートする頃には雨も止み、良い兆候だと感じました。

スタートは素直に最後尾。路面もウェットだが、オールウェットではない。いける!と自分に言い聞かせてスタート。やはり最初は混沌としている。素直にコーナーを集団でクリアして、機会を見ては前を追い越す。徐々に上がろうと考える。昨日に1回走っているおかげで緊張しない。

監督から途中で1度先頭に上がれと指示をもらう。コーナーを利用して徐々に上げていく。泥が浮いているためにかなり滑る。落車も昨日と比べて多い。自分はマウンテンバイクをしていたおかげでカウンターを当てながら曲がることが出来て、滑ってもリカバリ―が効くから突っ込める。おかげで足を全く使わずに上がれる。

足が余裕なだけに、これはいけると考え始める。頭も使って動けている。いいぞ!とテンションも上がる。そうこうしているうちに先頭から3番手に最終コーナーで位置取る。周りの選手とコミュニケーションも取りながら、自分の位置を決める。

そんな時にホームストレートを終えた第1コーナーで先頭の選手が思いっきり出口のクッションに突っ込む。3番手にいた自分は避けきれずにそれに突っ込み落車。すぐに立ち上がって集団を追いかけたが、周りのニュートラルの声で我に帰る。そしてニュートラルを使う。

バイクは問題なし。ブラケットが両方大きくハの字に曲がっているが走れる。握りにくい。とりあえず落ち着けと自分に言い聞かせる。サングラスが何故か見にくいので監督に受け取ってもらう。産大の植益がホルダーをしてくれたおかげでクリートをはめた状態で集団待機。集団が来る。なのにゴーサインが出ない。すごく腹が立った。先頭集団で落車したのになんでやねん!そのあとに遅れた3選手のあとにゴーサインが出る。あとからツイッターで見ると20秒差以上集団と差があいていた。ニュートラルちゃうやんけと思う。

必死に集団復帰を試みる。ひたすら全力で回す。一瞬周りを見たが誰もいない。一人で行くしかない。かなりきつくて踏むのを止めそうになるがそれでも回す。コーナーでシュータッチしていることに気付き、開放する。そうしてなんとか集団のお尻に付く。

ここから勝つには位置を上げないといけないが、足が攣ってかなりきつい。それでも勝つ!という強い気持ちでなんとか位置を上げようとする。下りでトップチューブに乗ったりしてどうにか位置を上げる。しかし、立ち上がりで踏ん張れずに位置を少し下げてしまう。限界を迎えそう。

ラストラップになり、一気にペースが上がり苦しい。本当に千切れそう。そんな時に第2コーナーで先頭が落車。ここや!と感じてインを突く。思いっきりカウンターを当てて滑りながら曲がる。おかげで3番手に上がり、後ろは離れている。ここは何としても勝つ!と決める。

最後の直線に入る前の直線で最後の力を振り絞って飛び出そうとするも、全力で回しても足と体が思うように動かない。両足が攣り、息も出来ない。そのまま最終的にスプリントにも絡めずに先頭から少し遅れての5位でした。

白馬を終えて、本当に悔しい。ダメだった。力及ばずでした。本当に強い選手であればいけたはずです。本当に悔しい。

今回は最後のチャンスを逃しました。ですが自分には来年もあります。次は山形村に出場予定です。毎日を大切にして練習したいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。本当に色々な人にサポートしていただいています。ちょっとでも良い結果を報告出来るようにします!

それではまた。

 

―三回生 熊谷飛鳥―