まずはレース3週間前です。レース3週間前は広島でヴィクトワールの合宿に参加していました。1週間前で25時間、13000upという過酷なものでした。そのため、その次の週を回復週にあてました。レース1週間前からインターバル系のトレーニングを入れ神宮に備えました。また、今回は2日前に自転車に乗らず、前日に乗る調整方法を取り入れました。普段は2日前にかなりしっかり練習して前日に抜く方法を撮っています。普段の調整方法と今回の方法で足の調子に大きな差は生まれなかったように感じます。しかし、大学の部活ということに限って言えばレース前日は乗らない方が良いかと思いました。レンタカーを借りる、積み込みなどで出発が遅くなるので現地に到着してから時間がないこと、運転でかなり疲労しているので体を休めた方が効果的と思われることなどが理由です。
当日はセーフティライド研修→試走→アップという順で進みました。アップを始めた時点でかなり足が重く、少し焦りましたが、20分ほど足を回したあとインターバル系のメニューを入れて心拍を185ほどまで上げじっくり体を温めていくと徐々に足が動くようになりました。その後、レース20分前に並びに行きました。このコースでは後方に下がるとインターバルがかかり非常にキツイためです。なんとしても先頭付近でスタートする必要がありました。並ぶ前にホットジェルを丹念に体に塗り込み、その上にダウンを着ることで寒さに備えました。待機位置には誰もいなかったので好きな位置を選ぶことが出来ました。去年走った経験からイン側は立ち上がりがキツイことがわかっていたのでアウトである左側の先頭の位置を取りました。そしていよいよレーススタート、少しクリートキャッチに失敗しましたがうまく先頭付近の位置を取ることが出来ました。中盤までは出来るだけ楽に立ち回ると決めていたのでひたすら先頭付近かつローテーションに参加しなくていい位置をキープし続けしながら中盤から後半にかけてどのように立ち回るべきか考えました。今回のレースでは集団にダメージを与えられるほど力があり、なおかつ積極的に動いているのは中村選手しかいませんでした。それ以外の選手のアタックは簡単に封じ込められており、中村選手さえマークしてしまえば逃げは決まらないだろうといった状況だったのでおとなしくスプリントに備えることに決めました。そしてラスト1周、前から7-8番ほどの絶好の位置を取りましたがラスト1kmを切ったあたりで埋もれてしまいました。1分あたりのパワーが単純に弱かったのか一瞬踏むタイミングが遅れたのか、人と人の隙間に体をねじ込むことを躊躇してしまったのか、何が原因なのかわからないので原因解明と対策が今後の課題です。そのまま集団後方まで下がりそのままゴールしました。結果は19位でした。ラストを対策すればトップ10は狙える位置だったので悔しいです。課題を修正して次の富士クリテでは決勝に残れるよう頑張りたいです。

2回生 平井 杏周