続いて2日目
この日は、ケイリン予選→団抜き→ケイリン敗者復活戦→ケイリン1/2決定戦というスケジュールだった
前日からハードなスケジュールになるとわかっていたので、メモにアップやトイレに行く時間、着替える時間から応援の時間。自分の行動全てをスケジュール化して完璧な準備をして望んだ。

まずはケイリン。
気をつけるべきは、日体大と朝日。日体大は全学トラック2位の実力者。朝日は西日本1位の実力者。予選は7人中2人が1/2決定戦へ上がる事ができる。
なので、どちらか1人に勝てば上へ上がれるという計算。
試合スタート。
番手は、日体大、自分、朝日、立命館、〜〜といった感じ。日体大・朝日以外は何か起こっても勝つことが出来るのであまり見ていなかった。
ペーサーが離脱し、日体大が先頭。先頭を引きたくないらしく、ペースを落とし牽制。朝日は自分から車間を取り、いつでも仕掛けられる準備をしている様子。どちらが先にかけても、くっついて捲りに行ける自信があったので、自分はそれができる様に用意。朝日が先行しようとする影が見えたので、自分も踏み出して合わせにかかる。
するとまさかの朝日の後ろに立命館がへばり付いていた。立命館は自分の中では千切れる予定なのでビックリした。番手が朝日、立命館、日体大、自分、〜〜と変わる。
ここで予想とは違ったが、立命館が千切れ始める。なんでここやねんと思いながら。日体大が捲る、そして自分も捲る。
後は日体大を捲れば上がれる!!!
踏み上げて行ったが、届かず予選3着。
敗者復活戦へと回された。

次は団抜き。
チームとしての目標設定タイムは4分35秒
でも、団抜きメンバーで目指したのは強気の4分33秒。
番手は、手嶋→小西さん→自分→二宮。
4人とも覇気は今年1番だと感じた。
そして、小西さんと走る団抜きが最後で、絶対にやったるという緊張も4人が同じくらいに持っていた。
発走前、4人それぞれと握手して気持ち入れて、発射台に立った。
号砲と共にスタート。
手嶋がいい感じにペースを作ってくれた、それからはいつも通り、4人でペースを刻んで行った。22.3秒のラップタイムを刻めば目標の4分33秒を実現できる。中盤までは目標のラップタイム周辺を順調に刻めていた。
しかし、終盤。徐々に刻めなくなり、落ちていく。自分はラップを立て直し長く引っ張りたいところであったが、足の痛みがピークを超えていて思うような事を出来ない。残りの周回数が2周半のところで自分が回ってきた。残りのパワー全部使い切る感じで、1周引いて徐々にスピードも上げて、ラップを立て直す。それしか出来なかったから、自分のやれる最後の仕事をして抜けた。ラップは22.1秒になってホッとした。このまま残りの3人が惰性でゴールしてくれれば、目標タイムは見えてくる‼︎
しかし、叶わなかった。集団が少し崩壊してしまい、4分35秒。
悔しさで、自然と涙が出てきた。止めたいけど止まらなかった。
そんだけ、団抜きに取り組んできて、掛けてきた思いが大きかったんやと、そこで実感した。
それでも、チームとしての目標タイムは達成出来、最低限の事を達成したことは嬉しく思った。
それに、関大記録も打ち立てられた。
この悔しさをバネに、団抜きでも来年のインカレでリベンジを果たす事を、皆んなで誓った。

 

そして、ケイリン敗者復活戦。
去年は、ここで負けてしまった。
ケイリンはここで負けてしまうと、順位すら着かない。
そんなことは絶対にイヤや!!!
と思って発走。
気にする必要がある選手は居なかった。
自分がこの組みから上へ登る唯一のやつやという自信があった。
番手は5人中4番手。前が動いても気にしなかった。ラスト1周鐘が鳴ると同時に、大工大の選手が牽制しつつ先行、ラスト半周で自分は仕掛けにかかる。それと同時にアウトから東洋の選手も。大工大の煽りを受け、自分は若干アウトに飛ばされた。東洋とは20mぐらいの間接触し続けた。
だからといって、ここで辞めてしまっては判定にも持ち込めない。最後まで踏んで、東洋は諦め、他を千切って1着でゴール。
一安心した。
これで、間違いなく去年の自分より成長した事がわかったから。
でも、それと同時に大きな不安にも駆られた。それはこのレース中、あまりにも足が痛すぎで立ち漕ぎが出来なかったこと。

次は1/2決定戦。順位決定戦へ行くか、決勝戦へ行くかの大きな分かれ目。
なんとかするしかないな。
本間にこの一言しかなかった。

 

それで、2日目最後のケイリン1/2決勝戦
監督がアップが完了したぐらいに、ポンッと肩を叩いて、
チームの事なんか気にせんでいいから、自分のことだけ考えて、やりたい様にやって来い‼︎
と声を掛けて下さった。
確かに、自分はここで絶対に決勝へ上がって大学ポイントをもぎ取ったる‼︎
と思っていた。でも、それでは他人の為に動く事になるので100%の力は出せない。消極的なレースになっていたかもしれない。
危なかった。
自分の為に。自分の限界を知る為に走ろうと気持ちを切り替えた。

番手は、新潟、自分、日大、朝日、早稲田、東北。
ペーサー離脱し、新潟が突っ張る。鐘がなってラスト半周手前で自分は新潟を座ったままジワリと捲っていき、後ろへ合わせる様に前へ。
後ろから朝日、日大が猛烈なスピードで捲り上げてくる。すぐさま合わせに掛かったけど、足が動かず早稲田にへばり付いてゴール。
結果は5着で、順位決定戦へ回ってしまった。

監督が出走前に声を掛けてくれたが、その言葉の裏には、自分への期待があったことは感じていた。それに答えられなかったことが、本当に情けなく悔しかった。
でも、まだ大学ポイントは取る事ができる。
何としても明日の順位決定戦で8位以内へ食い込んだんねん!!!
と強く思ったインカレ2日目でした。

 

ー3回生 山神  海晴ー