お疲れ様です。3回生笹岡です。

今回で3回目となるインカレは1回生のときと同じ美鈴湖のバンクと美麻のロードコースで行われました。以前の経験もあって、様々な準備、対策が必要な部分はある程度分かっていたため、これまでの他のレースに比べて万全の準備態勢をもって望めたのではないかと思いました。出場選手1人につき1人以上の付き人をつけることや、ロードレース用の代車を個々人専用に用意していた点はとても良かったように感じます。しかし、どうしても良いことばかりでは無くて、出場選手に対してのサポートの人数が多く、あまり効率的に動けない場面もちらほら見られたり、事前の段取り通りに事が運ばないことも少なくはありませんでした。今回インカレに帯同していただいたトレーナーの花谷さんや青山さんには厳しいお言葉を戴くこともありましたが、実際にその通りで、自分たちではしっかりやっているつもりでも他から見るとまだまだ甘い、という部分ばかりでした。これはインカレや試合に限った事では無くて、普段から出来ていないから本番になっても出来ないというだけのことです。機材や補給などはその日に向けて用意すれば、最悪前日にでもしっかり準備すれば当日には出来上がっています。しかし、せっかく選手をサポートしている人間が段取りを理解していなかったり、細かな調整を出来なかったりと、そういった部分で損をしているように思いました。次年度のインカレではまたこの勝手は変わってきます。そこで失敗をしないためには今回の悪かった点や良かった点を全員で共有すること、そして選手・サポート・回生の区切りなく全員が頭に置いた上で普段の練習や他の試合で行動していかなくてはなりません。監督もこれがインカレだったらどうするの?、とおっしゃいます。本当に競技の面でもサポートの面でも普段できていること以上のことはできません。来年度のインカレに向けての道はもう始まっています。全てが次のインカレに繋がっているという意識でこれからの活動に臨んでいきます。

少し暗い内容になってしまっているので、今回のインカレでの率直な感想を残りで話させていただきます。今回のインカレに向けて選手のコンディションが上がってきていたり、出場が叶わなかった選手もサポートでの貢献意欲を強く見せていたりとチームとしての良い雰囲気が出来上がって来ているように感じました。僕はあいにくゼミの発表会があって長野入りとBBQには参加できなかったのですが、インカレへの士気の高まりは最高だったのではないでしょうか。インカレの期間中、出場できなかった選手や、出場種目が終わった選手は宿舎や会場への移動を自走で行うのですが、このときにも山を登れば勝手にレース走が始まり、向かい風のトレインも他の選手に負けじと積極的に前を長く引いて行くような光景が多々あり、インカレに出場できなかったという悔しさと来年こそは絶対に出場してみせるぞという気迫のようなものを一緒に走っている全員から感じ取れました。また、今回特に目立っていたのではないかと思ったのが応援です。トラック種目でもロードレースでも、どこにいても関大の応援が選手に届くような状況であったように思えます。少しでも選手の力になっていたのではないかと思うと、サポート陣が一体となって応援できたことも去年までにはなかった良い点の1つかもしれません。また、スクラッチやポイントレースなど、今回は関大からの選手の出場が無かった競技種目についても、全員で観戦し、レースで走っている選手と今の自分の実力の差がどのくらいなのか、出場している選手の中でも上位の選手、目立つ走りをする選手は他の選手とどう違うのかという点で自身の目標を明確にし、必要なトレーニングを考えていくという面でとても参考になりました。そして、部内では最速と言われるような選手と入賞している選手、ロードレースで完走を果たす選手との差を改めて明確に感じ、全国区との差を痛感しました。部内で最速は必須条件と言われるように、それでなければインカレでは戦えないのは明らかです。

毎年、インカレになればこういった良い面悪い面が明らかとなって出てきます。おそらく授業が始まって本格的に練習が再開されればしばらくはこのインカレをモチベーションに練習に取り組むのですが、時間が経ってインカレに対してのイメージが曖昧になってきたとき、練習の質が落ちてしまったり、士気が下がってしまったりとなってしまいがちです。せっかくのインカレで具体的な目標を立てることができたので、来年度に向けて着々と準備を進めて行こうと思います。

今年でもう3回目を数えましたが、未だロードのクラス昇格もトラックのB基準突破にも至らず、実力的にもインカレはおろか部内でも良くない方です。そして就職活動が本格的に開始されれば今以上にその機会が失われかねません。しかし、チャンスはまだ残されており、ロードのクラス昇格は行田クリテと神宮、トラックではTRSシリーズが年度内には残っています。まずはロードレースの参加権を得るべくRCSシリーズに出場し、今年度中にはインカレロードの権利を得たいです。トラックでは、今まであまり挑むことのなかった1kmTTでのA基準を目標に、最低でも5月中に達成してロードもトラックも出場できる状態になっておきたいです。しかし、インカレでの目標は大学ポイントの獲得や団体種目の入賞です。つまり、インカレという舞台で戦えるようでなくてはなりません。各種目のエースが歯が立たない相手がいるのに、そこにすら敵わないのが情けなかったです。ではインカレ入賞をするような選手と僕とでは何が違うのか、どういう差があるのか、何が足りないのかというところで話をするならば、やはり「準備」に尽きると思います。それはもちろん上でお話した機材の調子がどうとか補給をしっかり用意して、とか言うことも含まれるのですが、主には練習の面でのことです。ここから先は想像も入ってしまうのですが、インカレで入賞するような選手というのはインカレというレースのイメージが普段から明確な景色として頭に浮かんでいて、そのイメージになぞらえてインカレではこういうことが起こるからこういう対策が、練習が必要だということまでしっかりと分かっているのではないかと僕は思います。したがってインカレに起こりうるほとんどのことは想定済みで対策済みで練習済みで経験済みなのだと。僕はそのインカレに対してのイメージというのが曖昧で、具体的でないからインカレの出場権を得ることすらもできないのだと分かりました。練習でできること以上のことはできないというのは本当にそうで、インカレを入賞できるような選手はそのイメージを強く持って練習で再現できるから本番になっても強いのだなと思います。そこに来て僕はその「インカレの厳しさ」を経験したことがないので自分ではそのしんどさや辛さを再現できない。そこで「インカレの厳しさ」を身をもって経験してきてくれた同期や後輩にそれを教えてもらうところから、練習を始めなくてはいけないです。その「インカレの厳しさ」が伝播していけば自分も周りもともに強くなっていけると思います。

泣いても笑っても次が最後です。4回生の皆さんのおっしゃっていた、自分の走りや行動で人を勇気づけられる、頑張ろうと思ってもらえるような選手になれるよう、残り少ない時間を大切にしていきたいです。

以上、失礼します。

ー3回生 笹岡 洸太ー