3回生福元です。今回は全日本学生選手権トラックに出場しました。会場は伊豆ベロドローム、種目はスプリントです。
当日までに調子は万全、身体の故障もありませんでした。機材はいつも以上に整備を進め、少し滑りやすい会場に気持ちの面でも対応できました。

いざ、最初の200mFTTの成績は11.903。ものすごく遅かったです。以前のベロドロームでの走行でもとてもタイムが悪かったのですが、その時は駆け下ろしてから最初のコーナーの出口で脚が切れてしまったこと、最後のコーナーが怖かったことが原因だと考えていたので、今回は走行ラインを決める、制圧でき、且つ10秒を狙えるギア比を使う、コーナーの走行のコツを掴むことを対策にしていました。幸い前日練習では上手くコーナーを走ることができ、ラインのイメージもしっかり掴めていました。ギア比は高体連記録会と同じです。トップスピードの乗せ方が少し独特なのでそこも考慮して駆け下ろしのタイミングなども考えました。

実際の走行時に感じたこととして、まず上バンの走行時に自分がどれくらいのスピードで走行しているかのイメージができなく、適正か、遅すぎかの判断ができませんでした。そしてハロンの駆け始めるタイミングは正しかったのですが、コーナーの出口でラインとは大きくずれた走行をするが、気にせずスピードを上げる。計測ラインを通る時は上手くスプリンターレーンに入れ、最後のコーナーも怖がらずに突っ込めました。

走行直後の反省として、左脚しか使えていない、1番得意なラインで走れなかった、駆け下ろす時の集中が浅かった。スピードに乗れていなかったのではないかの以上4つが挙がりました。左脚問題はコーナーベロドローム特有のGがかかった時にそれに合わせるように踏むのですが、左脚は合わせるのが簡単なのですが、右脚は強く踏めば踏むほどアウト側に寄るのに無意識にビビって使えてませんでした。

その日、撮ったビデオを見た時の反省として、ダンシングが全然できていない、ペダリングの体重依存度が高く上バンのコーナーの真ん中で上手く踏めていないが大きな問題でした。前者は駆け始めは徐々に上げてコーナーの出口で一気にぶち込むつもりだったのですが、その時にハンドルがまったく振れていませんでした。重いギアであるにも関わらずこれではスピードは乗り切れないです。後者は体重を使って力を込めずにスピードを上げようとしていたのですが、確かに傾斜のキツいベロドロームではゼロからスピードを乗せる際はそれで良かったと思います。ですがそこから更にスピードアップをしようとした時、そのペダリングでは無駄に自転車が振れて且つケイデンスが上がる程力のロスが大きくこれが致命的でした。これが原因で上バンのスピードが他の選手に比べて低かったと感じました。上位の選手はその点非常に綺麗でした。

今回非常に情けないタイムだったこともあり、予選敗退でした。自己ベストより0.02秒早いだけでベスト8且つ全日本選手権の切符を掴めただけにすっごい悔しいです。その為ハロン駆けの反省しか今回はできません。気持ちの面、基礎的な面、慣れの面それぞれ問題を感じましたがやれることはたくさん見つけたので1つひとつできるようになります。

また、1つ考えていたこととして、完全ど素人で始めたこの競技で全国にさえ出れば以前の自分とは変われて違うものが見えるんじゃないか、なーんてポエミーなことを考えていたのですが全く変わってないですね、ちょっと自分にがっかりしました。だったら次は日本ランカーと言えるくらいの成績を叩き出すだけなのでまたその時です、楽しみ。

今回試合には監督に来て頂きました。それなのに結果が残せないのは申し訳ないし、それならそれで成長しないとダメだと思います。正直、今回のウチの全日本トラックのメンバーは少ないと思います。だからこそ監督とお話をして共有したこと、全国を見て感じたことをウザくてもチームにどんどん伝えていってやろうと思います。インカレまで時間がかなり切迫してきましたがまだまだ結果を出して現地に行きます。

 

 

 

ー3回生 福元啓太ー