こんにちは。4回生谷です。

就活で飛び回った1週間。水曜日以外乗れず、土曜日は東京から京都に行き龍谷の雅のご実家に泊めていただき、朝5時過ぎに雅と2人で出発。(もちろん自転車)
京見峠を越えて雅と2人なので、アップにいいぐらいのペースかそれ以上のペースで回しながら走る。
50kmほどで美山に着き、九鬼ヶ坂の下りとトンネル横の細い道を行くコースの確認だけして関大メンバーと合流。
スタートする時点で走行距離は57kmほど。レースが約70kmで完走したら127km。インカレや個ロードを考えたら、いい練習になる。

コース
美山特設コース
10.2km×7周 71.4km
特徴
ゴール手前3kmほどにある。九鬼ヶ坂という山岳賞ありの短い上りがレースを左右する。ここをクリアした選手同士が最後のゴールスプリントで争うのが、定番。また鋭角のコーナーや急に細くなる道など、ペースの速いレースなので位置取りも大切になる。
エントリー
西日本大学対抗71人
しかし他のカテゴリー混走のため実際には200人近くいたと思います。
先週に続き、
シマノレーシングほぼフルメンバー、イナーメ信濃山形、那須ブラーゼンの関西出身選手たち、愛三レーシング、キナン、シエルヴォ奈良、シクロクロスチャンピオンの竹之内悠選手など、修善寺よりもプロ選手が多い。
プロからホビー、初心者まで幅広くエントリーし、全員が一斉スタート。
二階堂コーチから最初からペースかを上げて、走れるメンバーに絞るようにしないと落車の危険が高いとアドバイスを受けていたので、最初の2周は前に上がり、安全に走ることを考える。
1周回目
スタートの隊列が
招待選手

C1選手

U23

西日本学連とジュニアカテゴリー
もちろんスタートは後方で自分の前には100人以上はいる。
こうなったらパレード中は無理はしない。
(マラソンの東京マラソンなどは最初の人がスタートして何分か後にスタートラインにたどり着く人がいるけど、ロードレースのように1番にゴールした人が勝ちというレースではこのやり方はスタート位置でかなり不公平である。その不公平を軽減するためにスタートして全員が走りだして、全員が準備が出来た状態になってやっと本格的にスタートする。集団の前には先導車が走り、その車に乗る人たちが判断して選手に合図を送ってスタートする。これがいわゆるローリングスタート方式と言い、そのスタートから本スタートまでの間がパレード走行と言う。プロのレースでは本当にパレード目的もあるけど、アマチュアレースでは準備走行の意味合いが強い。それでも前は有利だし後ろは不利になる)このペースの上がる前のパレード走行中に皆前に行きたがる。
そのため、集団は密集するし、先導車を抜いてはいけないので、前はペースが変わらす、しかし後ろは前に行こうとペースが上がる。それで自転車どうしがぶつかって落車する。集団で走ってるからブレーキが間に合わず、次から次へと倒れた人や自転車に引っかかり皆こける。高速道路である集団玉突き事故みたいなもので、これはいつ起こるか分からない。そのため、ある程度予測と準備が必要。だから僕はパレード走行中は前の人と空間を作り、前がコケてもブレーキが間に合うように準備する。実際パレードとは中は落車してもおかしくないぐらい危険で怖かった。
隊列が整って本格的にスタート。集団のペースが一気に上がる。ここから落車に気をつけながら、前に上がるタイミングを見極めていかないといけない。
まずはトンネル横の細い道に入る前に集団中央まで上がりたい。そしたら美山名水の建物の前の道が道路の白線の外側も建物があるおかげで広い。皆お利口に白線内側を走っているので、白線の上らへんから一気に前に上がり、中央辺りで細い道に入る。そこからは中央で様子をうかがう。次のポイントは九鬼ヶ坂。例えば集団先頭で入り、集団最終尾がそこから30秒遅れで上りに入った場合。先頭で入れば30秒分のアドバンテージを貰って上れて、それ以内ならゆっくり登っても集団から遅れることはない。九鬼ヶ坂前はまた位置取りでペースが上がる。集団の隙間を探す。橋を過ぎた時に橋の右側の視界が広がる。先頭がペースを上げれば集団は縦1列いわゆる棒状になり、先頭がペースを落とせば横いっぱいに広がる。単純にペースを上げてる先頭が橋の左側を走っているから右側が空く。おそらく日本が左側通行の国だからかな?左側を走りたがるのは。橋あたりから軽く上り出すので、自分としては都合がいい。右側から一気に前にあがる。そして九鬼ヶ坂を前から5番目ぐらいで入る。那須ブラーゼンの選手が先頭で走り続ける後ろにシマノの選手、僕の順番で走り、シマノの選手がついて行けず落ちていく、シマノの選手を交わしてダンシングで追いかけて那須ブラーゼンの選手に追いつく。気がついたら前にもう一人愛三の選手がいて、どうやら逃げていた選手らしい。九鬼ヶ坂は山岳賞があり、毎周回1位2位の選手が山岳賞としてお米が貰えると思っていて、前から愛三の選手が落ちてきたからその前に逃げが、いると思い、九鬼ヶ坂は愛三、ブラーゼン、谷の順番で通過。周りの応援の声からブラーゼンの選手が吉岡選手と判明。九鬼ヶ坂をこんな速さで上るのかと上りの途中後ろを振り向くと集団が離れていることに気づく。やっぱり速っかったのね。先にレース後の話しですが、監督から山岳賞とったらしいぞと教えてもらい、山岳賞が各周回3位までで、あの時逃げが愛三の選手が一人だったということ。1周目の山岳賞死ぬ気で1位取りにいけばよかったとちょっと悔しい。しかしまたまた監督から総合ポイントやから山岳賞ないはと教えてもらい、結局ないのかと思い帰ったら、龍谷の木全から「谷さん山岳賞貰ってますよ!」と連絡が入る。送られてきた写真はこちら、

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何合やろう?今度取りに行こうと…
レースに戻り、九鬼ヶ坂の下りを先頭で入ることに。後ろがプロ選手だったので、交代してプロの下りを体感する。後ろからシマノの選手たちが凄い勢いで下ってきて、皆それに乗る。下りきってカーブを曲がり、先頭に立つ。意図的に出来た逃げではないですが、プロ選手の逃げに先頭で走るという優越感なんか全く感じず、めちゃくちゃしんどい。この時の様子を大経OBの吉田さんが撮ってくれました。

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ゴール前からプロ選手たちがもがきだす。それで気づく。美山は毎年ポイント賞も用意されていることを、1周目終わって集団に吸収されて。しんどかった1周目が終わる。
レース後後輩たちに聞いたのですが、スタートゴール地点手前で30人程が落車する集団落車が起きたらしい。なんでこんな所で?という場所で落車が発生することもあるので、最初に書いたように、落車の影響を少しでも軽くするような準備が出来たらした方がいい。今回の場合時速40~50km/hの速いスピード域で起きた落車なので、皆避けきれず次々と落車が起こる。
この1周目二階堂コーチのアドバイスのように前でペースを上げて、安全に走れたことは今回のレースで1番良かった点だと思います。
2周目
集団内で休憩。
本当それだけ。しかし、これが大きくレースを分けてしまう。
3周目
気がついたら前に20人ぐらいの逃げ集団が見える。
集団前線で前を追う動きに協力するが追いつかない。このレース1番の反省点集団内で休んでいるうちに知らない間に勝ち逃げを逃してしまった。
シマノの2人とシエルヴォ、キナンの乗り遅れた選手が飛び出す。それを追って朝日と別カテゴリー2人、自分の4人が追いかける。朝日が戻り3人で追う。一人の選手が先頭に立ち続け、前の追走との距離を縮めていき、すげぇな思っていたら追いつく直前で力尽き始める。すると2番目を走るおそらく高校生が無情にもその選手を置いてペースアップ。僕もそれを追いかけたので、無情かもしれない。前のプロ選手たちは協力しなかったようで、シマノ2人がキナンとシエルヴォを突き放す走りで行ってしまったみたいで、シエルヴォとキナンに追いつく。しばらく走り後ろから駒澤や朝日、先ほどの選手が追いついてきた。そのまま上りにはいり、前の逃げとは40秒程。
駒澤の選手と自分の2人で追走の先頭でペースを作り上っていくと集団が追いついてきて、アタックをかける選手も出てきた。4周目まえに結局追走はなくなり、少しずつ逃げと差が開く。集団も諦めムードでペースが落ちる。
4周目
足に違和感がそう、修善寺と同じ足が吊る警告が出始めた。サイコンを見る。走行距離90km。自走できたので、その距離。先週の修善寺といい今回と80~90kmに一つ壁があるので、抽象的ですが今後ここの壁をなくす練習が必要。
ここからは足をかばいながら走る。集団を見ると後ろに瑛久、前に山神と川口さんが会話していたので、ちょっと混じる。なかなか関大メンバーが集団にいるところは見れないので、うれしい。足がやばいことを伝え、油断したら、急激に痛みがこみ上げてきて、ペースが落ちて集団後方に下がる。九鬼ヶ坂はシッティングだと吊るので、ギアを上げてダンシングで上る。集団前方まで上がり、下る。スタート地点の直線で補給のゼリーを取る。
5周目
西カレロードのことも考え走る。京産の選手が数人見えないので、おそらく逃げにいる。朝日は人数が多すぎて、誰が本メンバーで誰がオープン参加(順位に関わらない選手)か分からない、中京の選手が一人、大産の選手も一人。関大は3人と数では劣らない。2人の様子を伺う。山神は毎回上りで遅れるけど、下りで上がってくる。しかし1回足を止めて落ちていくところを確認しているので、足を吊っているかもしれない。瑛久は九鬼ヶ坂で発見。交わして行く時に確認。集団についていくのがやっとそうなので、最後のペースアップについて来れないだろうと判断。
6周目
朝日が集団先頭に固まりだす。そのまま1周する。
7周目(最終周回)
九鬼ヶ坂手前まで考える。足が限界の自分がどちらかをひいて上りまで行くという選択肢は、今の瑛久、山神には足の状態が悪いだろう。ベストは集団から飛び出して山神をてっぺんまでひいて、下らせたら、誰も追いつかないだろうし、追いつかれてもスプリント力があるから、十分戦えるだろう。
しかし、山神がてっぺんまでついて来れたらの話し。ちょっとかけが大きすぎる。山神に九鬼ヶ坂の麓まで全力でひいてもらい、そこから一人で上って逃げきるか(前の勝ち逃げを無視しての話し)。しかし、自分の状態もよくないし、春先の1件もあってチームメイトを使うことが出来ないことを思い出し、最終判断は相手の動きに合わせることにする。九鬼ヶ坂の手前で位置を上げきれず、中央辺りで上りに入る。全部ダンシング(立ち漕ぎ)で、前を交わしていき、頂上手前で抜け出していた10人ぐらいに追いつき、このメンバーで順位決め。メンバーは自分、駒澤、中京、朝日複数人ともしかしたら他のカテゴリーの選手。
前から5番目ぐらいで最終コーナーを曲がり朝日の前3人ぐらいのペース上げ役が後退して、スプリント。めちゃめちゃ速く、ペダルが重い。全く前を抜けず、後ろからきた選手何人かに抜かされゴール。
リザルト
西カレロード
9位
1位から3分13秒遅れ
71人中25人完走

美山自体はプロ選手になられた下島さんが優勝。
逃げに乗れなかったこと以前に気づけなかったことが反省点。レースを終えてメーターみたら、走行距離が、139km。

前回スピードを出す力を鍛えるといいましたが、やはり、速いスピードが出せることは大切だと思った。一つ目標はメイン集団から逃げ集団に単独で加わることが出来るようになりたいです。それだけの力がつけばもっと上で戦えると思います。

泊めていただいた雅のご家族や美山まで連れて行ってくれた雅、コンビニから荷物運んでくれた龍谷の前主将さんや、木全。いつもながら、サポートやアドバイス下さる監督、コーチ、すぐに補給役に回ってくれた後輩たちありがとうございました。
僕の西カレは終わりましたが、いつか関大がチームとして西カレロードを獲りに行けるようになるまで、OB・OGの皆さん楽しみにお待ちください。後輩たちなら来年以降もっと面白い走りをしてくれると思います。
僕は今週から始まる全国大会に向けてまた集中していきます。

 

 

-4回生谷 順成-