こんにちは。一回生の片岡です。今日は先週の土曜日に、自転車で帰省したことについて書かせていただきます。旅行記のようになってはしまいますが、楽しんで読んでいただければ幸いです。

まず帰った理由ですが、第一には選挙の投票のためです。昨年から公職選挙の選挙権年齢が18歳に引き下げられました。僕にとって今回の選挙は選挙権を行使できる初の機会だったので、特別な意味がありました。
第二には、長らく夢であったからです。中学校時代から、地元の桑名・大阪間を自転車で走ってみたいという夢がありました。
台風が迫っているので天気が悪くなることは自明でしたが、動機・機会・やる気に押されて出発することにしました。風が強くなるのが月曜日になると予報されていたので、土曜日に出発・到着、日曜日に投票・帰宅するという計画をたてました。ルートは国道171号線で京都に至り、市内から1号線をひたすら走ることにしました。スムーズに移動するために、グーグルマップで何度も道を確認し、イメージしました。

〈行き〉
出発は用事があったために、昼過ぎになりました。万博記念公園の近くで早速道を間違え、タイムロスしました。引き返し、気を取り直して再び走ります。無事171号線に合流できたは良いものの、雨のせいか渋滞がひどくなかなか進めませんでした。結局京都市内につく頃には辺りは薄暗く、山科区に至るころには日が暮れてしまいました。これから暗い雨の道を走っていくのかと思うと心細くなりましたが、意外にも交通量が多く、常に車の灯りに照らされていました。滋賀県に入ると、道路脇に延々とレストランやカーディーラーなどが立ち並んでおり、賑やかな雰囲気のなか走ることができました。さすが1号線です。それも甲賀市に入ると一変、山道が多くなり、いよいよ難所と呼ばれる鈴鹿峠が近いことを感じました。そして鈴鹿峠のつづら折りが始まると気を引き締め、一生懸命踏み込みました。しかしうっすら登る区間が長かったのか、意外にもあっけなく頂上を迎えました。三重県に入ってからはほとんど下りか平坦の道が続き、ペースを刻みながら桑名を目指します。四日市に入ると見慣れた景色が見えはじめ、「桑名 13km」の看板が見えたときには少し目頭が熱くなりました。残りの力を振り絞って無事に実家に到着しました。走行距離は169km、到着は午後9:30ごろで、約8時間の旅でした。達成感でその日は気持ちよく眠れました。

〈帰り〉
日曜日に無事に投票を終えましたが、台風が予想より早く接近したので風が強く、その日に大阪へ帰るのは諦めました。月曜になり風は未だ強いものの、台風は過ぎていったので出発することにしました。もうしばらく実家に居たい気持ちもありましたが、授業のこともあるので行くしかありません。止まない強烈な向かい風に吹かれながら、ヘトヘトで鈴鹿峠に着くと、直前まで青空だったにもかかわらず、何と雨に降られてしまいました。山の天気はわからないものです。滋賀側に抜けると雨は止んだものの、強烈な向かい風は健在で、体温と体力を急激に奪われました。峠道自体も三重側からだと、標高の高い滋賀に向けて走ることになるので、より本格的な坂を登ることになります。難所だと呼ばれる所以がわかった気がします。性根尽きて気分も滅入ってしまったので途中で牛丼屋に入り、特盛りをいただきました。それが効果てきめんで、湖南から吹田まで水以外ほぼ無補給で走りきるほどの力をくれました。途中で誤って京滋バイパスに乗りかけるハプニングもありましたが、強かった向かい風も大津あたりで弱まり、あとはほぼウイニングラン状態で、無事に関大まで走りきりました。

最大の権利のひとつである選挙権を行使できて嬉しく思うとともに、今回のライドで少し根性がつきました。流石に結構な距離を走ったので脚は鍛わりましたし、何よりも助けを借りずに、苦行僧のような気分で走りきったことで自信もつきました。次なる目標は、大阪・東京間の往復です。なかなかそのような時間はありませんが、在学中には実現しようかと思います。

 

 

このような長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ー一回生 片岡知也ー